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浅香山病院は堺市中心部にある 100年の歴史を持つ精神科を有する総合病院です。 精神科・一般科ともに 急性期から在宅医療までのトータル医療を提供し 地域医療に貢献しています。

理念
医療は
サイエンスにもとづく
アートである
(ウィリアム・オスラー)
基本
方針
患者と家族に寄り添える
専門医を育成する

専門性

自己研鑽

信頼性

リーダー
シップ

ABOUT

当院について

  1. 01

    精神科における
    医療提供体制と設備の充実

    浅香山病院は約1,000床を有する地域の基幹総合病院です。精神科では一般・療養病棟はもちろん、スーパー救急病棟・急性期病棟、認知症病棟、地域移行機能強化病棟に加え、全国的にも数少ない身体合併症病棟も有しています。

    豊富な症例を経験できる

    スーパー救急・急性期病棟など精神科における症状悪化時の対応から、慢性期、認知症病棟もあり、幅広い疾患についてそれぞれの時期の治療を経験できます。専門医はもちろん、精神保健指定医なども目指していただける豊富な症例が揃っています。

    充実した検査体制

    総合病院のため、検査部門も精神科としては異例なほど充実しており、関西有数の治療ができる体制を整えています。迅速血液検査はもとよりCT、MRI、脳波、SPECT、MIBGシンチ、DATスキャン、エコー検査等も実施可能で、さらに他の精神科病院ではあまり見られない放射線科読影指導も受けることができ、精度の高い診断や研鑽が可能です。

    1.5T磁気共鳴断層撮影装置(MRI)
    マルチスライスCT装置(320列)
    核医学診断装置(RI)
    手術室
    血管造影室
    救急センター

    VOICE

    先輩医師の声

    専門医・指定医を目指すために必要な症例が1年次に全て集まったほど、十分な経験ができました。精神科領域の幅広い疾患や、措置入院を含む救急症例も多く経験することができます。3年次にレポート作成をする際には指導医に疑問点を尋ねやすく、フィードバックも受けやすい環境でした。

  2. 02

    チーム医療で
    患者さんの生活を支える

    関連施設やリハビリ部門も充実し、精神科医療の全体像を見ることができます。多職種によるチーム医療の中で、薬物療法、個人精神療法、心理社会的療法などを柔軟に組み合わせ、適切な治療方法を学んでいきます。

    社会復帰までカバー

    浅香山病院では、入院中から精神科作業療法があり、退院後の支援ではデイケアや就労支援、さらに病状悪化防止への訪問看護など、関連部署や施設が充実しています。退院後の社会復帰までの患者さんの治療経過、いわゆるrecoveryの過程をみることができます。

    様々な職種との協働

    医師や看護師だけでなく、PSWやOTRなどメディカルスタッフの人数も多いです。患者さんと日々向き合っている様々な専門知識を持ったスタッフがチームとなり、スムーズな診療を支えています。

    VOICE

    先輩医師の声

    地域の連携医から紹介を受け、診断・治療・地域復帰の支援、外来フォローの一連の流れを実際に主治医として経験できます。
    退院後の生活について医師だけでは分かりにくいところも、PSWの方が親切にわかりやすく、具体的に協議してくださいます。看護師の方は患者さんの情報をかなり詳細にお持ちで、自身だけでは判断しにくい時や、医師の前では取り繕う患者さんへの対応など、相談することで治療方針が決まることもすごく多いです。こういった多職種での連携が強いところも当院の魅力だと思います。

  3. 03

    認知症・身体合併症・
    m-ECT治療等の経験

    認知症治療に力を入れているほか、24診療科・内科救急を持つ総合病院ならではの身体合併症治療にも対応しています。経験豊富な指導医のもと、先進治療に携わる貴重な経験ができます。

    認知症と身体合併症治療

    堺市より指定を受けた認知症疾患医療センターでの鑑別診断や、全国的にも珍しい身体合併症病棟でのリエゾン治療を経験できます。

    認知症治療

    認知症の専用病棟2棟(うち1棟は急性期治療病棟としてBPSD治療に特化)があり、堺市の認知症疾患医療センターに指定されています。鑑別診断を自ら指導医とともに行い、外来及び入院の対応を身に付けます。また初期集中支援チームとしてのアウトリーチ活動も体験します。認知症サポート医を取得したのちには地域の相談事業にも参加します。

    身体合併症治療

    身体合併症病棟とは、精神科病棟でありながら身体治療を行うことを主とする病棟であり、自院以外にも他院から転院の身体加療(内科・外科・整形外科・皮膚科・眼科・泌尿器科など)の必要な精神科患者さんの精神科主治医を指導医と一緒に行います。

    先進的な治療

    修正型電気けいれん療法(m-ECT)や経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)、クロザピン治療など、先進的な治療にも積極的に取り組んでいます。

    先進治療

    修正型電気けいれん療法(m-ECT)は重症うつ病や統合失調症への適応がある治療法で、手術室にて麻酔科医とともに行います。
    経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)は中等度~軽症うつ病への非薬物療法としての新しい治療法です。当院では認可当初より開始し既に十分な症例数・実績もあり、日本での代表的治療施設となっています。
    クロザピンは難治性統合失調症への治療薬です。その副作用の重さから厳密な管理が必要ですが、当院では長年実施しており、現在も症例を重ねています。

    VOICE

    先輩医師の声

    2週に一度、認知症の鑑別診断を初診で経験します。貴重な症例も多く、自身のみでは判断に迷うことも少なくありません。指導医と相談する中で幅広い認知症の経験ができます。
    また、一般科の常勤医が多いため、身体合併症のある方の治療を内科や外科等の医師と相談しながら行っています。

  4. 04

    指導医数が多く
    教育体制が充実

    常勤医師28名(指導医10名、精神保健指定医15名)が、専門医と指定医の取得に向けて支援します。治療の幅が広がり、目指す医師像が見つかります。

    指導医のもとをローテーション

    常勤だけでも10名以上の指導医がおり、それぞれの先生の診察・投薬・診断など、様々な診療方法を学ぶことができます。外来を担当し主体的に診療を行う3年目も、担当指導医がついているため、気軽に相談に応じてもらえる環境です。

    資格取得のバックアップも

    精神保健指定医はもちろん、日本精神神経学会・日本老年精神医学会・日本認知症学会・日本総合病院精神医学会などの専門医等の資格取得に向けた援助体制があります。専攻医として3年間の研修を修了後も、引き続き当院でスキルアップを目指す方が多いです。

    VOICE

    先輩医師の声

    多くの先生方の診療を間近で見ることができるので、経験豊富な各先生方の得意とする部分をそれぞれ少しずつでも取り入れることで、着実に成長できていると感じています。
    指導医、指定医の数が多いため、診療においてのサポートはもちろん、レポートや専門医試験に対する指導もしていただけます。

PROGRAM

専門研修プログラム

価値のある学びを、
精神科医療の
パイオニアで。

幅広い疾患の治療を経験し、救急から慢性期および身体面の対応なども含め、精神科専門医に必要な高度な知識・技術を身に付けるとともに、総合病院としての強みを活かしてバランスのとれた、社会に貢献できる医師を育成する環境が整っていることが一番の魅力です。

当プログラムについて

浅香山病院精神科専門研修プログラムは、公益社団法人日本精神神経学会精神科専門医制度に準拠して実施する研修とし、日本専門医機構の定める手順により専攻医を募集するものである。

研修の達成目標

  • 01

    診断・検査・
    治療方針について
    専門性を獲得する

  • 02

    患者と家族に
    信頼される
    治療者を目指す

  • 03

    チーム医療のなかで
    リーダーシップを
    発揮できる

  • 04

    生涯にわたって
    自己研鑽できる

研修ローテーションパターン

基本ローテーションモデル
【1年目】浅香山病院 
【2年目】連携病院(2か所) 
【3年目】浅香山病院

専攻医のニーズを考慮して研修先を決定します。状況により他スケジュールとなる場合もありますが、2つ以上の連携病院(1か所につき6ヶ月以上)で研修することとなります。

研修ローテーションパターン図

研修内容

(基本モデルの場合)

  1. 1年目

    指導医とともに外来・入院患者を受け持ち、面接の仕方、診断と治療計画、薬物療法および精神療法の基本を学び、リエゾンコンサルテーション精神医学を経験します。
    身体合併症治療や精神科リハビリテーションケースカンファレンスなどを経験し、チーム医療の中で精神科医としての基礎作りをします。

    • 経験豊富な指導医について患者さまとの関係構築、診断・治療過程をじっくり学べます。
    • 指導医は、3か月ごとの入替制で、幅広い視点から診療を学習できます。
    • m-ECTやrTMSなど専門的・先進的な治療方法も学べます。
    • 認知症の研修も充実。鑑別診断を通じて脳波や画像検査、神経心理検査も経験できます。
  2. 2年目

    上期(4〜9月)・下期(10〜3月)に分けて、連携医療機関で研修を行います。

    • 児童精神やアルコール依存症などを含む、多様な症例を経験していただきます。
    • 研修先は、本人の希望や受入先の状況などを考慮して決定します。
  3. 3年目

    指導医から自立しての診療を目標に、基幹施設(浅香山病院)で研修を行います。

    • 上級医のもとでパーソナリティ障害の診断・治療、力動的精神療法についても学び、理解を深めていきます。
    • 精神科救急での対応や外来診療を担当します。
    • 精神科リハビリテーションや地域精神医療の現場に足を運ぶことで、他職種との関係を構築する重要性を経験します。

充実の連携施設

大学病院、公的医療機関、精神科単科病院など、児童思春期やアルコール・薬物依存症などの様々な症例も経験できる、大阪府内の多彩な8施設と連携しています。
専攻医のニーズや症例などを考慮して、研修先を決定します。

  • 大阪公立大学
    医学部附属病院
  • 大阪市立
    総合医療センター
  • 大阪精神
    医療センター
  • 大阪急性期・
    総合医療センター
  • 医療法人サヂカム会三国丘病院
  • 医療法人微風会浜寺病院
  • 医療法人貴生会和泉中央病院
  • 医療法人丹比荘丹比荘病院
  • 浅香山病院精神科専門研修
    プログラム

    精神科専門研修プログラムはPDFよりご覧ください。

    2024年度 /
    精神科専門研修プログラム

    ※本研修プログラムは、日本精神神経学会・日本専門医機構の審査により、内容が変更となる可能性がありますのでご了承ください。
    ※医師(専攻医)は当専門研修プログラムへの採用後、研修施設群のいずれかの施設と雇用契約を結ぶこととなります。

MESSAGE

精神科専攻医を目指す方へ

プログラム統括責任者より

若いエネルギーを
求めています

精神科医としてのキャリアを浅香山病院ではじめてみませんか。
当院では急性期対応から社会復帰(リカバリー)までを多職種が一丸となって患者・家族を支援しています。精神科の専門医としての経験を積むには理想的な環境です。

当院のソフト面の特徴は、教育に熱心な多数の指導医が在籍し、専門性の高い多職種スタッフが充実しています。医局には自由闊達な意見交換ができる雰囲気があります。ハード面では全国屈指の精神科ベッド数を持つので症例を豊富に経験できます。約200床の内科・外科などがあり、身体合併症を持つ症例も多数経験できます。検査機器が充実しており、認知症診療では、MRI、脳波、脳血流SPECT、MIBG心筋シンチ、DATSCANが可能で大学病院に伍する診断が可能です。

「医療はサイエンスにもとづくアートである」とは ウィリアム・オスラーの言葉です。精神医療におけるアートに挑戦してみようという方を募集しています。浅香山病院はあなたの期待に応えます。

精神科について詳しくみる

プログラム統括責任者

臨床研究研修センター長

篠崎和弘

CULTURE

働く環境や福利厚生

笑顔で活躍できる
職場作り

病院内や職員寮などの施設や、ワークライフバランスに関する制度など、笑顔で、安心して働き続けられるよう環境整備にも力を入れています。浅香山病院がある堺市は、住環境が良いと知られている地域であり、アクセスも良く働きやすい環境が整っています。

当院で働く魅力

バックアップ体制が自慢

医師の人数が多く協力し合う文化があり、助け合いが当たり前!バックアップシステムがしっかりしているので、外来・IC中も自身の診療に集中でき、休暇への理解もあってオンオフがはっきりしています。

資格取得サポートが充実

レポートや試験に向けてのサポートも手厚く行います。専門医研修期間のGeneralist育成はもちろん、その後の専門性を高めるSpecialist育成支援も目標にしています。subspecialtyの専門指導もできる指導医がいますので、能力を開花させられる環境です。

協力・尊重し合う医局環境

医局は学閥等に全く関係なく、和気あいあいと互いが協力・尊重し合って仕事ができる環境で、わからないことがあればすぐに話し合い、治療に活かしています。医局内ではどこからともなくディスカッションが生まれ、日々みんなで意見を交わしあっています。

個性も様々な活気ある職場

他医療機関の連携施設にもなっているため、若手医師も多くて賑やか!経験豊富な指導医、個性的な上級医、子育て中のパパママなど、色々な刺激を受けられます。

福利厚生

病院の敷地内にある院内保育園や、単身の方向けの徒歩2分の職員寮、白浜・天橋立の保養施設などをご利用いただけます。

福利厚生について

大阪、堺市

病院の近くには、大型ショッピングモールや、家族連れの集まる公園などもたくさん!大阪市内へのアクセスも良く、生活しやすい地域です。

大阪、堺市について

FAQ

よくある質問

もちろん大歓迎です。当院研修医だけではなく、他の医療機関で初期研修を受けられた方も多くいらっしゃいます。ぜひ一度ご見学にお越しください。

当直は月2回程度で、当直日の希望を伝えることができます。callが多い時もありますが、翌日(明け)は午後半日が休みで帰れるため、重荷ではないという方が多いです。また平日は21時まで、休日も日勤時間帯には、必ず精神保健指定医と2人での対応が可能な体制を整えています。

急性期(入院3ヶ月未満)を10人、慢性期を20人前後担当します。病棟で診察をして薬剤調整をしたり、3年目には外来診察も担当します。

小児専用病棟や、薬物・アルコール依存症の治療病棟などはありませんが、専門医・指定医取得のための症例は当院でも経験できます。さらに深く学びたい方は、それぞれの専門分野を研修できる連携施設に行っていただくことも可能です。

MOVIE

紹介動画

指導医による精神科専門研修についての説明・質疑応答(2023.2レジナビFair)

TOUR

病院見学について

随時受け付けて
おります。

精神科病棟を中心にご見学いただき、ご希望の方は専攻医と直接お話しいただくこともできます。
所要時間は2時間程度で、土曜日午前中も見学が可能です!