臨床研究研修センターのご案内(概要)
教育、研究、倫理の支援・推進を通じて、医療従事者の専門性を高め、信頼される人材の育成を図ることを目的に活動しています。
業務内容
1.教育
初期臨床研修の基幹病院(定員2名)、協力病院として研修医の指導育成にあたっています。新専門医制度の中で、精神科は基幹病院(定員3名)および大学等の連携病院、かつ、一般診療科においても大学の連携病院として専攻医を受け入れ、各学会の専門医および精神保健指定医の資格取得の支援、学術活動の支援を行なっています。
また、近畿の4つ大学の医学部学生の実習を受け入れています。
2.研究
浅香山病院医学雑誌(年一回)とセンター便り(季刊)を発行しています。医学雑誌の執筆者は毎号40名程度で、多職種にわたるのが特徴です。また年一回開催する精神疾患の脳波・画像の研究会では毎年10題前後の演題が発表されています。
3.倫理
倫理委員会では令和4年度は8件の審査を行いました。また、多機関共同研究は9件、先進医療は1件が進行中です。
臨床研究実施についてのお知らせ
当院にて治療・検査を受けられた患者さまや研究等にご参加いただいた患者さまを対象とした臨床研究実施に関するお知らせを掲載しております。
詳しくは以下一覧をご確認ください。
臨床研究研修センター便り【医療関係者対象】
以下よりPDF版がダウンロードできます。是非ご一読いただき、浅香山病院の雰囲気や取り組みについて関心を持っていただければ幸いです。
No. | 内容 |
センター便りNo.27 |
・浅香山病院の薬剤師業務の変遷 ・浅香山病院におけるサブスペシャリティ 一般科専門・認定看護師、認定薬剤師について |
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(2025冬号) |
・当院リハビリテーション部の歴史について ・学術活動について ・研究や投稿を振り返って ~『浅香山病院医学雑誌 第3号』優秀論文賞・優秀エッセイ賞受賞~ |
(2024夏・秋号) |
・作業療法室顧問より「探訪 作業療法」 ・浅香山病院におけるサブスペシャリティ 精神科領域について ・「浅香山病院医学雑誌」第3号論文紹介 |
医学雑誌【医療関係者対象】
令和4年に創刊しました「浅香山病院医学雑誌」は、浅香山病院の臨床活動を促進し、当院が行う医学・医療への取り組みを広く院内外へ発信することを目的とし、医師に限らず、コメディカル・看護師等の幅広い職種の職員が投稿していることが特徴です。
No. | タイトル |
浅香山医学Vol.4,2025 (ISSN:2436-8687) |
[巻頭言] |
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現代社会の「二重の居心地の悪さ」ートランプのいる世界で感性を持ち続けるということ/篠崎和弘 | |
[特別寄稿] | |
・アミロイド標的治療と認知症の早期診断/森悦朗 |
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・COVID-19感染による筋骨格系への影響/寺井秀富 | |
・昨今の労働環境変化における職場メンタルヘルスの課題と対策 /渡辺洋一郎 |
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・統合失調症で慢性閉塞性肺疾患の終末期の状態にある人の地域生活と訪問看護ケアについての事例研究/冨川順子 | |
[総説] | |
・暴力・ハラスメント対策からみる看護~暴力報告書の分析から創られるエビデンスを通して~/矢山壮他 | |
[原著] | |
・浅香山病院における治療抵抗性統合失調症へのクロザピン使用状況と課題/眞本晶子 | |
・精神疾患および認知症を有するがん患者に対する身体治療拒否への臨床倫理コンサルテーションチーム支援-倫理的意思決定の支援実践-/国本京美 | |
[症例] | |
・睡眠時無呼吸症候群の持続陽圧呼吸(CPAP)療法が深睡眠に及ぼす影響について:パッチ式脳波計による症例報告/篠崎和弘 |
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・統合失調症の合併症治療でのブロナンセリン貼付剤の有用性について/正木慶大他 | |
・デュピルマブ導入によりステロイドを中止し得た喘息合併IgG4関連疾患の一症例/丸山直美他 | |
・食餌性イレウスを契機に小腸癌が発見された血液透析患者の1例/島田久生他 | |
・乳がん再発に際し手術を強く拒否し意思決定支援を要した慢性期統合失調症の一例/木藤友実子他 | |
・抗認知症薬の変薬でピザ微候が改善したレビー小体型認知症の一例/堀井奈都子他 | |
・前頭側頭型認知症の行動制限を防ぐために、出口が目立たない多床室から入院治療を開始する試み/土井茜他 | |
・腹腔内出血を来した分節性動脈中膜融解症の一例/澤隆祐他 | |
・うつ病患者の精神症状の変化に伴う腸内細菌叢、便秘状態、セルフケアの変化/林嶺他 | |
・発症初期より道順障害を呈したPosterior Cortical Atrophy(PCA)の一例/中山愛理他 | |
[研修医、専攻医からの臨床疑問に答えるコーナー]/野口篤志、小島和也、正木慶大、江藤光弘、高橋隼、齋藤雄一、駒野敬行 | |
[エッセイ]『忘れられない・・・』/篠崎和弘、谷口典男、徳原太豪、正木慶大、中尾達美、桑山貴好、林侑希 | |
[第47回Fmθ研究会報告・プログラム・発表抄録]/篠崎和弘 | |
・編集後記/篠崎和弘 |
医療関係者向け医学文献検索サイトの「メディカルオンライン」にも登録されています。
スタッフ紹介
センター長 | 篠崎 和弘 |
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副センター長 | 大村 崇(一般科副院長) |
副センター長 | 正木 慶大(精神科部長) |
スタッフ | 国本 京美(看護) |
特任副センター長(非常勤) | 髙橋 隼(大阪大学大学院・精神医学教室) |
臨床倫理コンサルテーションチーム(CECチーム【倫理委員会下部組織】)
医師 | 3名 |
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看護師 | 2名 |
精神保健福祉士 | 1名 |
社会福祉士 | 1名 |
事務員 | 1名 |
外部有識者 | 1名 |