令和2年度 浅香山病院 病院指標

当院の一般病棟（東2・3・4・5）を退院した患者様の年齢を10歳刻みで集計をしました。
大阪府下の高齢者人口の増加とともに、当院も高齢者の受診者数が増え、全体の約83％が60歳以上の方が占めています。

胃と大腸の患者様が多いのが特徴で、大腸については進行度の低い患者様から高い患者様まで幅広く対応しています。件数は少ないですが、乳房、肺・肝臓、ここには挙がっていませんが、前立腺・膀胱の治療も積極的に行っています。

市中肺炎とは、普段の社会生活を送っている中で罹患した肺炎のことです。
入院のきっかけとなった病名および今回の入院治療の中心となった病名を集計しました。
軽症では若年層が多く、中等症・重症になればなるほど高齢者が多くなりますが、早期在宅退院を目指し、リハビリを強化しています。

脳梗塞の場合、発症してから治療開始までの時間が早ければ早いほど、元通りの日常生活に戻れる可能性が高く、ほとんどの患者様が3日以内に治療を開始しています。
当院は、回復期リハビリテーション病棟・地域包括ケア病棟を有しており、これらの病棟では自宅へ帰るためにリハビリテーションに力を入れた取り組みを行っております。

播種性血管内血液凝固症候群や敗血症について、治療に医師が最も人的・物的に医療資源投入した病名と、入院の契機となった病名の同一性を区別し、令和2年度の退院患者に対する割合を示したものです。
★播種性血管内凝固症候群
血液を固めたり溶かしたりするシステムの両方に異常が生じてしまうため、身体中のあちらこちらで勝手に血栓が出来たり、線溶系（血液が溶ける）が異常をきたして、身体中で出血が止まらなくなり、出血しやすくなります。
★敗血症
感染症による全身性の炎症反応と定義されます。敗血症では感染症の一部に留まらず、血液中に最近が入り込んで、感染由来のタンパク質（サイトカイン）が影響することで、全身性の炎症が起こることを指します。
★手術・処置の合併症
医療行為が基になって不可避に生じる病気を指します。医療過誤や医療事故と勘違いをされることが多く、最大限の注意を払って最善の治療を行っても回避が出来ません。